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アルバム『reportage』楽曲解説(その4)

そんなわけで。
今月5月1日にリリース(配信)しました、新アルバム

収録楽曲の解説の最終回です。

最後の3曲なんですが、はっきり言って完全なる名曲揃い。(と申し上げておきます)
バラード・ロック・ポップスというジャンルの違う3曲ですが、このアルバム制作の最終盤に作ったこともあり、実はクオリティも高く仕上がっています。

まあコレも時代なんやろうけど…最後まで聴かないの人が多いこと多いこと…。
コレはコレでは正直もったいない。
あなたの人生損してる。笑。

そんな風に思って頂ける様な楽曲です。それでは解説どうぞ。

◆以前の解説のブログもご参照くださいです↓
(その1・1曲目〜3曲目) https://www.sutotaka.com/blog-310/
(その2・4曲目〜7曲目) https://www.sutotaka.com/blog-311/
(その3・8曲目〜10曲目) https://www.sutotaka.com/blog-313/


・真昼の月

この曲は22歳ごろに作った曲で、原型はもう20年以上前に出来ていました。
何度かライブで弾き語りで披露した事もありますが、なかなか音源化できなかった。。。
というのも、この楽曲の思い入れが強すぎて…あまりに客観的視点で音楽を奏でられなかったという理由もあります。
あとは、若い頃の僕自身が技術的に未熟で、表現したいアレンジや歌唱ができないという事もあったので。「あぁ、コレは歌えないな…」とそのままにしていた自分が居ました。色んな意味で。
須藤タカツグにしては珍しい真っ当なラブソングなので、そのままお蔵入りで死ぬかもなぁ…とか思ってたり、笑。

それから20年以上が経ち、技術的な部分などクリア出来ると思い、今回アルバムに入れようとレコーディングに繋げた次第です。
モロにバラード曲なので、ストレートに表現する事を心掛けた感じです。
コーラスのアレンジに関しては計8パターンを試しては足したり削ったりで…イメージしたアレンジを再現する事に躍起になってました。
メロディに関してはほぼ作った当時そのまま。歌詞は最後のアウトロ部分はレコーディング時に付け加え、全体的には少し変更点がありますがほぼ当時のまま。

思春期の晩期に表現された背伸びをしつつ、浅いけど一直線なワードの数々。
2000年台前半という時代に作られた曲なので、正直言って長い曲かと思います。
ただ、それぐらい想いの詰まった、若い・青白い頃の須藤タカツグを垣間見る事ができるかもしれません。

・Monster

コレかー…。w
実は結構紆余曲折を経て出来てきた楽曲なんです(他人に言った事はない)。

高校3年の夏まで、ワタクシ・ストーは水泳(競泳)選手してまして。
やっぱり、水泳やってきたし、今出来るもので恩返ししたいなぁと勝手に思ってたりして。
泳ぎのテンポになるべく馴染むようなリズムで、派手なイメージの曲を作ってみました。
それがもう7年ぐらい前のはなし。

そのまま眠らしてましたが、2022年ぐらいになり「水泳に拘った形で作らなくてもよくね?」と思い直し、『もっと もっと』という言葉と共に楽曲のメロなどが完成されていった経緯があります。

そして、完成の為に構想した楽曲テーマは「誰でも自分自身を超えた『モンスター』になれる」。
僕自身は人生の中で「自分の殻を破る」といった瞬間を経験した事が何度かあります。
破った時は、なんかスゴいっす(笑)いや、自分の意のままに表現が出来る。そんな感覚を覚えましたね。音楽では、まだ修行不足みたいです…。
どんな人でも、殻を破る事はできる。どんな事でも。現代の僕らにはそんな気概が必要なんじゃないかと。皆んなに届くように『もっと』この曲で叫び続けたい。

楽曲自体は完全なロックチューンに。聴くだけでも盛り上がると思うし、ライブで演奏した際はどうなることやら…!

・R176

タイトルから想像できるかもですが、モチーフとなっているのはR176=国道176号線でございます。

この国道は自分自身とかなり縁が深く、学生時代に車でよくドライブした道で。
何時間も渋滞に巻き込まれたり、深夜の大雨の日や雪が吹き荒む日もこの道を通ったり。
ドライブしながら友人と楽しい話・辛い話・とても色々な話をしたり、1人で音楽聴きながら叫ぶように歌ったり。
通る度に思い出が増えていった日々。懐かしく、甘酸っぱい気持ちになる。
道が続く限り、思い出は増えていくけど、いつまでもしがみ付いてちゃダメだなと。
まだ僕自身がすべきコト、多くの人に伝えるコトを実現していかないといけないと。
この道を思い出す度に刻み付けられていく様な気がします。

僕がよく通った道は、大阪府の中央環状線から分岐して、中国道池田IC付近からのバイバス道路(中国道と176号線が並走します)。そして宝塚を通って、山道をうねって兵庫県三田市まで続く176号線。この風景が今でもフラッシュバックで蘇ります。

楽曲自体も車の中で軽快に聴いてもらえる様なポップな形に。
詩も全体的に実際にあった出来事をモチーフに書いています。

これもアルバム用に書き下ろした楽曲で、もう1つの「スーツケース」というキーワードを入れています。
さて、このキーワードで言いたかった事、わかったかな?
また皆さんの答えを教えてください。


以上でございます。
新アルバム『reportage』収録の13曲でした。
どんな楽曲もそうですが、色々なきっかけだったり、想いがあったり。様々です。
強いメッセージなのか、弱々しいメッセージなのか。琴線に触れるという言い方があるかもしれませんが、それに近いのかな。嬉しい時や落ち込んだ時に聴いて、その人にとっては忘れられない楽曲になる。
そんな楽曲を作りたくて、日夜闘っています。

まだまだな部分もあると思いますが…皆さんもぜひ沢山の想いと触れ合っていただければと思います。

それでは、またワタクシ・ストーは「もっと もっと」楽曲作りに精進していきますので✨

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