前回からの続きです。まあ前回は僕がどんな経緯でループステーション使い始めたのかのお話です。
さて、そんなわけでもうかれこれ7年ほど使っているループステーションを使ったオケ同期演奏。
僕自身がこれまで使ってきた機材は3台ありますv
①BOSS RC-30

②BOSS RC-10R

③BOSS RC-500

すべてBOSS製のものを使っています。色々なメーカーが出してはいるんやけど、僕が使ってきた理由は、
○保存容量が大きい
○拡張機材をそのまま流用できる
○(下2台に関して)録音される音質が良い(44.1kHz, 32bit)
という3点。
その中で保存容量の部分はめちゃくちゃデカい影響があります。
保存容量(メモリー)というのは、リアルタイムで演奏した音や声、音源を保存できる容量であって、僕が使ってきた3台の容量は、
①BOSS RC-30 →約3時間
②BOSS RC-10R →約6時間(ステレオ)
③BOSS RC-500 →約13時間(ステレオなら6.5時間かも)
(すべてWAVファイルで保存したとき)
そんな感じで、結構長時間の保存が可能。沢山のオリジナル楽曲を搭載して、ワンマンライブぐらいの時間のライブ(インディーズなら2時間ぐらいかな)でもほとんどフルで利用可能。
しかもあまり音質劣化の少ないWAVファイルでの保存だし、フルバンドの音源を保存してもそれほど遜色なく音圧のあるサウンドを出力できる。
自分自身のライブ演奏のスタイルとかなりマッチしたループステーションになってます。
もちろん、ライブ最中に弾いたギターをダイレクトに録音し、多重録音で演奏していくスタイルもできますし、実際にします。
色々と説明が長くなっちゃいましたが…ここからは僕が使ってきたループステーションの特徴と、できる事や仕様についての説明をしていきたいと思います。
メーカーの説明書にも書かれていない、色々なマニアックで細かい事もお伝えしたいと思います!
ま…マニアックすぎて…今回はループステーション使いたいミュージシャン向けになりますね(笑)
さて、まずご紹介するのが僕が4年ほど使ってきたこちら。

BOSS RC-10R
です。
基本的に僕が使う時には足元に置いて踏んで操作をするんですね。(人によっては違うかもしれないので)
スイッチは[LOOP][RHYTHM]の2つ。
基本的な使い方は説明書に書いてるので、こちらから確認してください(笑)
↓
https://static.roland.com/assets/media/pdf/RC-10R_jpn03_W.pdf
僕の方では説明書でも書いていなかった使い方のアレコレを挙げていきたいと思います。
❶オケ(WAVデータ)を移行させて、ステレオで出力ができるか?
→これは可能。予めDAWなどで音源を制作し、できたWAVファイルをRC-10Rにインポートする。
16bit/44.1kHzでもインポートはできるが、32bit/44.1kHzの方が音質がいいのでオススメ。
・32bitの方が、小音量になった時のダイナミクスは保持できている感じがします。
→なるべく32bitでいった方がいいみたい。
❷音源データ(WAVデータ)のインポート方法は?
→説明書でも書いているが【BOSS TONE STUDIO for RC-10R】というアプリをインストールして使用。
(アプリ自体はBOSSのサポートページからリンクがあるのでそちらをチェック)
→アプリの中でインポート・エクスポート・Editができる。
以前に使っていた前世代のRC-30はファイルを直接ドラッグ&ドロップでする。ちょっとミスって違う所に入れ込んだ時の
修正たるやなかなか大変でしたね…💦

❸アコギでの多重録音として使う時と、メモリに保存したオケからの出力音量にはやはり差があるので、MENU(メニュー)で音量調節をする必要がある。
→本体右上にある[MENU]ボタンからすぐ左横の[VALUE]つまみを回す事でメニューを選択できる。詳細設定はすべてここからできる。
僕が使うのは[RHYTHM & LOOP][CONTROL][SYSTEM][MASS STORAGE]の4つのみ。他はほぼ使ってない。

→弾き語り演奏(リアルタイムでの多重録音使用の演奏)と、インポートしたWAVデータを使った同期演奏の時は個人的には設定を結構替えていた。
僕が調べたベスト設定は以下のようにしてみてます⇩
○オケのとき
[RHYTHM & LOOP]
・Loop Track Mode →Series
・Track Level(オケの時) →46
・Loop Track 1 Play →One Shot
[CONTROL]
・CTL1 Function →Memory UP
・CTL2 Function →Memory DOWN
[SYSTEM]
・OUTPUT FILTER →OFF
・Filter Type →THRU(念の為)
・OUTPUT MODE →STEREO(チェック)
○弾き語りループのとき
[RHYTHM & LOOP]
・Loop Track Mode →Parallel
・Track Level(オケの時) →100
・Loop Track 1(&2) Play →LOOP
[CONTROL]
・CTL1 Function →TRK1&2 STOP
・CTL2 Function →Target Track
○全メモリーで確認
[CONTROL]
・CTL1(CTL2) PREF →MEMORY
[SYSTEM]
・Memory Extent →保存しているメモリの番号をどのくらい表示させるかの設定。工場出荷時には99のメモリが表示される状態なので…切り替え範囲に応じて調整した方が操作がスムーズ。

❹メニューの設定を色々といじくったあと、他のメモリに移る前に必ずフレーズ保存の操作をする。
→メモリに音データが入っていなくても、設定した項目だけでも保存する必要があるため。
[MENU][EXIT]同時押しして〜…説明書に書いてます。
❺ワンショット・ルーピングをメモリーやトラック毎に変更できるか?
→可能でした。MENUの[RHYTHM & LOOP]項目の所はメモリー毎に設定が独立しているため、メモリー単位で設定変更が必要。
→Rhythm Level, Loop Trk (1or2) Play(LoopかOne Shot), Loop Trk Vol, Loop Trk Mode(Single, Series, Parallel)
対して、 SYSTEM項目はルーパーシステム全体の統一設定になるため、全体の状態を考える必要がある。
→Output Filter, Filter Type, Output Mode
・CONTROL項目は、システム全体orメモリー毎を選択できる。
→もちろん、システム選択になっていると、特定のメモリーだけはいじれない。
❻ループ演奏を使う時(リアルタイム多重録音)は、ギターからスタート時はリズムtrkが自動でテンポを割り出してくれる。
→対してドラムから始めたい場合は、Syncモードに切り替えて使用する。
と言っても…ワタクシ実はほとんどこのループステーションに内蔵されているリズムトラックは使った事ないです(笑)
→リズム感が平すぎて、軽快感がほとんどなく、自分の楽曲では使い所がほぼないに等しいので…だから足元で[RHYTHM]ボタンはほとんど使った事ないっす。
(まあ、人によっては使える機能だと思うのでぜひ試して頂ければと)
❼チャンネル内のトラックは両方再生可能だが、フットスイッチで同じようにトラック変更はできるのか?
→できる。本体の[RHYTHM]ボタンを押しながら[LOOP]を押してトラック変更する方法を採用。
→この2つを足で押すのは至難の業。しかもライブ本番中に歌いながらコレをやれと言われた日にゃ…💦
絶対に無理だったので、拡張機材でフットスイッチ(BOSS FS-7)を繋いでトラック切り替えの設定に変更しました。
コレはコレで解決したけど、実は別の問題が発生したので結構困った事態になったのです…。
❽インポートしたデータをメモリーにまたがって連続出力するとき(メモリ1から2へ、間髪入れずに再生する)
要するに、元々再生中だった楽曲の音源を流し終わったあと、すぐにメモリを切り替える事で次の曲が流れるようにするスタイル。音源データを再生中に[VALUE]つまみを次の楽曲が入っているメモリに回し、液晶画面が点滅状態になればスタンバイOK。流れていた楽曲が最後まで再生し終わると、回したメモリに移動して自動的に再生される仕組み。
僕の場合は先ほどのフットスイッチでメモリを切り替える設定にしているので、そちらでやってます。
○メモリが切り替わる時に、前世代のRC-30ではタイムラグが実はありまして。
→RC-30では切り替わりに0.185秒(ストー調べ)のラグがあり、その時間分のデータを入り部分で短くする必要があった。
→RC-10Rのタイムラグはほとんどなし。厳密に言うと0.001666秒…(細かすぎる!!)のラグ。
→ここはRC-10Rの方が便利。
❾重量はコンパクトなのか?
→軽い。600gほど。機材の重さは遠征時の移動で気にする必要があるため。
➓スイッチを足で押すのは結構難しい。
→これは後ほど登場するRC-500でも言える事だけど、足で操作するにはスイッチが小さくて結構ミスることが最初は多かったです。。。
それをカバーするために、スイッチを踏みやすいようにスイッチカバーを購入して付けてあります(下図のように)。

これで操作性は向上しました。まあでもちょっと練習は必要かなと思います。
おおよそ調べた事はこんな感じです。
僕の使い方のメインは、再生機能がついている足元の音楽機材といったところでしょうか。
日本でこーいった事をアップしてくれている人が居なかったので、少しでもループステーション使ってる人のお役に立てればいいな〜と思います。
あと1つすいませんが言っておきます…🙇♂️
リズムトラック…ほぼ使ってません(笑)
理由としては、インストミュージシャンだったら使えるかなぁという感じの仕様だし、リズムのグルーブ感があまり自分の音楽性とマッチしてない。多分いじくったらもう少し賢く使えるのかと思いますが…あまり良い成果が得られなかったのもあって[LOOP]スイッチしか使ってない状態になってしまってます。
そういう意味では、僕はこのループステーションのポテンシャルを100%は引き出せてないのかも…。
これで1人でも多くのループステーション使いのミュージシャンが増えますように…!☆
続きはもう1台のループステーション。そちらは次のブログにて。









