5月にリリースしました新アルバム『reportage』の収録全曲の解説。
後半戦でございます。
アルバム自体は沢山の曲が収録されているので、途中で中だるみの様な印象を持つこともあるかもしれません…。
今作はあまりその中だるみがなるべく有りません様に…と工夫して作った作品でもあります。

まあ、僕自身が飽きることなくなるべく長く好きで聴いていられたいなぁと思った次第なのでv
それでは、続きの解説です。

◆以前の解説のブログもご参照くださいです↓
(その1・1曲目〜3曲目) https://www.sutotaka.com/blog-310/
(その2・4曲目〜7曲目) https://www.sutotaka.com/blog-311/

・I don’t know

高校時代の思い出って、皆さん沢山ありますよね？
僕も有るには有りますが、いい思い出がほぼ無い(笑)キツい・辛かった思い出ばかりで、あまり振り返りたくはないんやけど…。
僕自身は辛い思い出ばかり覚えてる人なので、度々夢でうなされます。
この曲はそんな高校時代の苦い思い出を少し織り交ぜながら作った曲です。

当時の僕は…今の僕がビックリするほど周りが視えていなかったなと思わざるを得ないです。空気を読めなかったり、周りへの配慮が足りなかったり、同意を得ず勝手に物事進めてたり。
そりゃね、いい思い出は出来ないで…。
実際に高校時代の実話が元になってる曲で、それを元に現在の自分がシレッと振り返る。
高校時代は子供から大人へと肉体的にも精神的にも成長する段階だし、そんな苦い思い出がいつまでも僕を突っつくからこそ、今の僕が成り立ってるのかなと思えて。
僕自身も忘れないように振り返りつつ、時折この曲を聴き返したいと思います(笑)

元々はライブで弾き語りができるポップな曲とイメージして作っていった楽曲です。
しっかりアレンジすると、より派手にできる感じ。結構レコーディングの時にできる引き出しの多さに逆に驚いた曲でもあります。

・notice U

この楽曲はすごくテーマが曖昧で…。
『何となく』の現在が、いつまでも続きますように…という想いがこもってます。
日常を切り取った歌詞をいつにも増して散りばめて、風景がイメージしやすい様に作ってみました。
現在の平和な生活は当たり前のものではなく、今までの多くの先人達が戦争や奴隷まがいに虐げられた歴史や豊かな国を作ろうと努力をしてこられた姿だと。
裏テーマとしては、こんな想いが横たわってるんです、実は。

楽曲のメロ・詩とも2022年には出来ており、弾き語りでライブ演奏始めてました。
まぁ…ボンヤリした曲やから、お客さんのウケもイマイチ（笑）
フルバンドのオケになった事で、アレンジの中に個人的に伝えたい意図やテーマの輪郭が見えたかなと思います。

個人的にはこの曲のメロがお気に入りで、アレンジも結構熱心に取り組んだら、なかなかの力作になってしまった…そんな気がする。
気に入って頂けるかは皆さん次第なんやけど…。

・ルポライター

アルバムのタイトルトラックをピアノアレンジのみのシンプルな楽曲に。
この曲のテーマになっている場所は、まさに戦争の場所、戦場。
それぞれの家庭に生活があり、暮らしがあり。それを強欲な一部の独裁者によって破壊され、何もかも無かったかの様にしてしまう。思い出も志も全て燃やし尽くそうとする。
そんな想いにふと駆られた時にメロと詩が降ってきて、比較的あっという間に出来た曲でもあります。

最初は自分でピアノ弾こうかと思ったけど、細かい部分の表現がイマイチ難しく…テンポもルバートだったので、Recでは再現不可と思い…。
サポートで左京めぐみさんに弾いて頂くことに。しっかりハマった形に仕上がりより際立った楽曲になりました。ありがとうございます！

ということで、楽曲解説も残り1回ですv
あと3曲を次回にでも。

p.s.色々とブログで書くシリーズが並行してきたので、個人的には頭こんがらがってなかなか大変です…笑